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プラネタリウム。

小学生の頃、毎週日曜日になると謎の画家の先生
のところに絵を習いに行ってて。

そんで帰りには必ずプラネタリウムを観に行くってパターンだったなぁ。
夜、空を見上げたら久しぶりに思い出したって話。

プラネタリウム。_b0185564_5371181.jpg


あの頃の僕は完全に臆病で、本当に世界の全てが怖くって。
何もかも嫌だ、っていうんじゃなくて、ただただ怖いんですよ。
何するのも凄いビクビクしてたわけで。

それで、その画家のところに行くのは本当は凄い嫌なんだけど
「絵」描けるから。
絵描くのも本当は苦痛なんだけど、その向こう側に案外
簡単に行けて苦痛が快楽に変わって集中して行く感じが好きで。

ただその為だけに絵を描いてた。

それ以上に、終わったらプラネタリウム行けるってのもそれの要因だったなぁ。

もうすごい田舎だから娯楽なんてないし、映画なんて高いから行けなくて。
でもプラネタリウムは子供1人50円で観れたのね。

プログラムは季節によってしか変わらないからだいたい一緒なんだけど
星にまつわる神話が、作られた星空で繰り広げられるのが
何回観ても面白すぎてほんとにドキドキして観てた。

そんで毎週ほとんど行ってたから、だいたいいつも来てる母娘とうちの母が仲良くなって
飯とか食いに行くようになるんだけど、もう嫌で嫌で。

あっちの女の子もスゲー嫌そうだったけど渋々って感じで。

でも、まだ子供だから異性に全然興味ないんだけどいつからかその娘に「会う」
ってのも絵を描く要因になって来てた。
お互いの家庭の事情みたいなものが似てて子供心に何か気使ってたのかなぁ。

だんだん遊ぶようになって。

プラネタリウムのナレーターの声マネしたり、飼ってる犬のことや
志村けんの話したり、クロマティの打ち方真似てみせて、絵を教えたり
逆に飲み込みの早いその娘に嫉妬したり、もっと逆に算数の宿題までやってもらったり、
学校のことや、りぼん、ファミコン、ドラえもん。

でも急にその母娘が来なくなってしまった。
そのすぐ後で結局もう会えないっていう事実をいきなり突き付けらるんだけどね。

母が言った「星座になったんだよ」なんて、そんな表現じゃ意味わかんなかったなぁ。

それからすぐ絵もやめたし星も観なくなった。
ただ、夏に志村けんをテレビで見ると、ふとその娘が
描いてくれた夜空の星の絵のことを思いだすんだなぁ。

もらったけどなくしちゃった。
by oden-nicomiya | 2010-06-21 05:50 | 思いますた。


大阪西天満にある酒場。6月28日で閉店致しました。次は同じ場所にて新展開のお店をオープンします。どうぞよろしくお願い致します。大阪市北区菅原町11-14菅原ビル1階 06-6364-2321


by oden-nicomiya

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